チタンの化学変化による色の不思議をチタンふぇちの立場からアクセサリー加工に活かす実例。
着色でないメタル本来のカラーを研究し、彫金に取り入れます。いわゆる銀色と広く呼ばれる金属全般には、実は色々な発色があり、
反射によりさまざまな色彩を放ちます。
Q:チタンの色は年月の経過によって消えたりすることはありますか?
A:経年劣化はありません。(私も17年間身につけています)シルバーのように空気に触れて黒くなったりもしません。塗料の着色ではありませんので退色もいっさいありません。台所洗剤や浴室洗浄液、漂泊剤、毛髪脱色薬品や染毛剤、さまざまな化粧品、ハンドクリーム、調味料が付着しても酸の強い温泉、硫黄泉に入っても変化はありません。
ただし固体による衝撃、例えば生活中のステンレス(ドアノブ、キッチン、電車の手すりなど)で細かいキズが重なりますと磨耗していきます。色は薄い層から成る皮膜ですので磨耗すれば色がかすれていくことになります。その対策としまして、シルバーでチタンが外部に接触しないよう、ガードするデザインを多く施しています。また、ユーズド感を楽しんで頂くために、二重にしたり、長年使うと立体感がでるようなデザインを工夫しています。