チタン結婚指輪個有のカラーリングを意匠に活かす開発研究

ジルコニウムのブルーのリング

チタン、ジルコニウムの化学変化による色の不思議をアクセサリー加工に活かす実例。
着色でないメタル本来のカラーを研究し、彫金に取り入れます。いわゆる銀色と広く呼ばれる金属全般には、実は色々な発色があり、 反射によりさまざまな色彩を放ちます。

ジルコニウムの青い指輪
ジルコニウムの指輪を青く発色させました。

チタンの発色、ジルコニウムも同様に、化学的変化を起こさせ表層に硬い透明な膜を生成させます。光の反射屈折によって、その膜の厚みの違いが網膜に映り脳に認識させ碧く見えたり紅く見えたりします。
ブルーに見える厚みに達してジルコニウムブルーとなります。
光の具合によって夕焼けに見えたり青い空に見えたりということに繋がります。

ある青い塗料を塗っていると思われがちなのですが、決して塗布された色ではなく、光源によって色は違って見えたりしています。
ジルコニウムもチタンもそうした発色の不思議を模索していくのが実験のようで楽しい研究です。
ここから指輪のデザインを発展させていき、部分的にジルコニウムブルーを残し陸地と海とのせめぎ合いのように、色のある部分無い部分で視覚的におもしろい形を作ったり使用に耐える結婚指輪としての機能を考慮していきます。