チタン結婚指輪個有のカラーリングを意匠に活かす開発研究

チタンリングの青とアクアブルー

チタンの化学変化による色の不思議をチタンふぇちの立場からアクセサリー加工に活かす実例。
着色でないメタル本来のカラーを研究し、彫金に取り入れます。いわゆる銀色と広く呼ばれる金属全般には、実は色々な発色があり、 反射によりさまざまな色彩を放ちます。

ブルーチタンリングブルーチタンの色はアクアブルーというような水色も加工できれば紺碧と呼べるようなブルーもコントロールできます。
ふつうの水道水の水色を思い浮かべてみると、透明の水が当たり前ですが、水色といえば淡い明るめのブルーをさします。大きな水をたたえた海面、広い大海原の色というのは、濃いマリンブルーです。
光が水面に、チタンの場合はチタン表層に反射する光により、美しい青が発色されます。
そして青は照度によって網膜に到達する色も微妙に変わってきます。光が無いところでは色も映りません。太陽光でも一日のうち、照度は一定ではなく、太陽が高くなるいつれて波長は長くなっていき、見える空の色も変化します。

チタンのブルーを同じチタンリングで大気中、水中で見比べると、まったく違ってみえ、水が少しチタンリングにかかっただけで色が変わります。
チタンリングの色が変色するのではなく、網膜に映る光が変わるということです。チタンリングが乾燥するとまた、変色したように見えますがこれも光が原因です。

プールの水には青いものが溶け込んで水色の水なのではありません。透明な無色の水に太陽光線の反射で目にそう見えているだけです。空の青も夕焼けのオレンジも紫も太陽光の反射角度によって色が見えているだけです。その反対に液体に色が溶けているものがあります。金属錯体です。金属錯体というのは、金属イオンと有機物に溶けて混ざったあとに反応して出来たものです。 金属イオンによってきれいな色がつきます。これは可視光線だけの理由ではなく金属イオンに依ります。
参照: 金属錯体 色の化学