チタン結婚指輪個有のカラーリングを意匠に活かす開発研究

チタンの色とはどんな色かイメージするのが難しい金属色を、身近に加工するうえでどう活かすか検証します

チタンの色は不働態皮膜ということですが、さびということですか?

チタンの色彩は、金属の研磨状態や形態、構造により、さまざまな発色を視覚にもたらします。 金属の地色について、チタンの色の見え方と相関する構造を例にとり、不思議な金属の色彩を探ります。 カラーリングと言うと着色を連想しがちですが、チタンにはチタン自体が成膜する皮膜により干渉色を放つ特性があります。

目に見える色すべてを再現できるデバイスはない :参照(外部リンク)色彩の不思議

チタンの色について

チタンの色は鉄の錆びとは性質が違います。

錆びないチタン:チタンと鉄の違い
鉄のさびというのは、腐食がはじまり、進行していくのに対し
チタンの色はチタン自らが腐食から身を守ろうとして作る保護膜です
チタンの酸化膜と錆びの違いについての資料
色の層を表面に作ることによって、さびからチタン自身を守る役割を持っているのです。

チタンの表層皮膜は陽極酸化によって作られた不働態皮膜と呼ばれ、
皮膜の厚みと屈折率の関係で、眼の網膜に彩度の高い色が写ります。
参照(外部リンク)金属に光(振動する電場)が侵入すると、自由電子は電場に感応して動き侵入する電場を打ちけすような電場を生み出す動きをする。そのため金属内部の電場は打ちけされて光は金属内部には侵入できない。そのとき自由電子が生み出す電場は外部の空間にも広がります。それはあたかも入射波に対する反射波として広がっていくことになる。これが磨かれた(酸化していない)金属表面は光に対して鏡の様に輝く(金属光沢)ゆえん